キレイをつくる保健室
「下川くんの進路にかかわることだから、先生は応援するよっ」


塚田……あんた、下川くんを使うつもり?


「雨宮先生はセンス良いもんな。だが、下川と2人きりで間違いなんてないとは、思うんだが……」


「ないです」

あたし、即答。

子犬と間違いなんて、起こりっこなし。

「しかし、雨宮先生、私も同席させて頂いたほうがよいでしょう。他に対しても……」

「何がおっしゃりたいの」
あたしのピキーンとした、尖った言い方に、また額の汗を塚田は拭く。


< 88 / 210 >

この作品をシェア

pagetop