キレイをつくる保健室
【花崎ナミside】

ヒロが帰ってから、あたしは自分の部屋のベッドに身を投げ出した。


熱い……。

身体が熱くて、ダルい。


「な~み~」

ママがあたしの名前を歌うように呼ぶ。

「なに」

重い身体を引きずって、ママにきく。

「雨宮先生から電話」

え。

何だろ……。


耳に当てた受話器から、ゆり先生の声がする。

『ナミ、明日、学校これそう?』

「ハイ…たぶん」

なんか、ホントに熱があるみたい。

『あなたに伝えたいことがあって』

ゆり先生の声が遠い……。
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