キレイをつくる保健室

目覚めたとき、あたしの横にはヒロと塚田センセがいた。

あれ?

何で……ふたりがいるの?

「気がついたか、花崎」

塚田センセ、声が大きいよ。ヒロ、目をウルウルしないでよ。

キレイな青い瞳が流れていきそう。


「ママは?」

ここは保健室じゃないよね?あたしん家だよね?

「お母さん、呼んでくるよ」

ママは塚田センセに呼ばれて、すっとんできた。

「な~み~ちゃあん~」

ママ、だいじょうぶだよ。熱が出たみたい。
< 92 / 210 >

この作品をシェア

pagetop