あなただけ
だから体に痛みが、とほんの少し嘘をついた。


あの時は、たまたま痛くなったんだと思った。


でも、今回はなんだかおかしいような気がする。


それは・・・なかなか痛みが引かない。


「い・・・痛いっ・・・っ・・・っ」


痛みが引くどころか、徐々に強くなっているような気がする。


このままだと、もっと痛くなると思った私は


お母さんに知らせようと思った。でもついさっき


『お母さん、買い物に行ってくるわね』


と言って出て行ってしまった。多分、五分くらい


前のことだったともう。


そう考えている間にも痛みは増していく。


「た・・・助け・・・てっ・・・」


「姉ちゃん!?」
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