あなただけ
そこはとても温かくて、明るい世界だった。


目頭がまた熱くなる。


「みんな・・・ありがとうっ。」


隣で恵が笑ってる。


きっと、「また泣いてる」とでも


思っているんだと思う。


だから、ポケットからハンカチを出してくれて


「しゃぁないな。拭いたらええんちゃう?」


と言ってくれたんだよね。


あのときみたいに・・・。


ハンカチを受け取り涙を拭きながら思った。


この学校でこのクラスでよかった、と。
< 242 / 287 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop