龍とわたしと裏庭で④【クリスマス編】
「重々承知しています」

圭吾さんが神妙な面持ちで答えた。


「子供の頃から、兄弟姉妹の中であの子と一番仲が良かったわ。あんなに早く亡くなってしまうのだったら、もっと頻繁に訪ねるのだった」


兄弟姉妹?


「伯母様? ママと伯母様には他にも兄弟がいるの?」


「いいえ。そうね……妹が病気と知ってもお見舞いさえ行かないような、お葬式にさえ出ないような人達を兄弟と呼べるのなら」


ママの実家は複雑みたい


「芙美子が亡くなってからは会っていないの。ほとんど絶縁状態ね」


そんなの寂しくないのかな?

せっかく兄弟がいるのに


「ひょっとして、他にいとこがいる?」


わたしが期待を込めてきくと、圭吾さんは渋い顔をした。


「三人ほど。でも、あいつらに会わせるくらいなら、要に君を一日預けた方がよっぽど楽しい思いをさせられると思うよ。少なくとも、要は君を好きだからね」


「わたしは好きになってもらえない?」

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