龍とわたしと裏庭で④【クリスマス編】
「志鶴?」


何よ、そんなに怒んなくてもいいでしょ


「家に帰る荷物を詰めてたの」


圭吾さんの顔色がサッと変わった。


もう! だから嫌なのよ


「まだ一週間以上あるよ」

「分かってる。暇だからやってただけ」


圭吾さんはちょっと考え込んでから、わたしに手を差し出した。


「じゃあ、おいで。忙しくさせてあげるから」


差し出された手を取ると、そのまま抱き寄せられた。


「ここでいい? それとも上に行く?」

「何が?」

「君と愛し合いたい」


ちょっとタンマっ!


「け、け、け、圭吾さん? 無茶言わないで!」

「ダメ?」


ダメに決まってるでしょ!


「じゃあ、せめて言葉で言って。君は誰のもの?」

「え?……わたしは圭吾さんのもの」

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