龍とわたしと裏庭で④【クリスマス編】
「わたしも愛してる」

わたしは圭吾さんの胸に向かって、口ごもりながら言った。


「言いづらそうだね」

圭吾さんの声が笑っている。


だって誰にも言ったことないもの


「今日は司に会うから、一緒に学校へ行こう」

「うん」

「帰りも一緒に帰ろうか」

「うん」

「今、キスしようか」

「うん――って」


うわっ、嘘ぉ!

ずるいっ!


圭吾さんは笑いながらわたしを仰向けにすると、唇に長々とキスをした。


「勝手に僕を置いていこうとした罰だよ」


ちょっと! 首にキスするのやめて!

ホントにずるいんだからっ!


結局、わたしはいつだって圭吾さんの言いなりで……


でも

愛してるわ

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