龍とわたしと裏庭で④【クリスマス編】
「何でもいいんだけど……」


ただあなたと寄り添っていられるなら


声にならない答えを読み取ったように、圭吾さんが微笑んだ。


「僕が選んでもいい?」


もちろん!


わたしは勢い込んでうなずいた。


「それも買って帰ろう。そうだなぁ……ホラー映画でも」


待って

ホラー?

わたしが恐がりなの、知ってるでしょ?


「一週間くらい抱きついてくれるようなのがいいな」

圭吾さんはニッと笑って言った。


い……意地悪



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