愛のない世界なんてない
「ただいまっ」
現在夜の7時。
帰ってきたのは尋斗だった。
「おかえりぃ」
私は尋斗の所に行く。
それで尋斗に抱き着くと尋斗は私の胴回りに両腕を回した。
「うん。圭兄ちゃんと二人きりだったの?」
「まぁねー」
「そういえば聞いた?一兄ちゃんの事」
尋斗が言う。
「何それ?聞いてないけど」
「俺も聞いてない」
圭が首を突っ込む。
「一兄ちゃん、保護者会の先生殴ったんだって」
尋斗の衝撃的の言葉。
私は思考回路が停止する。
「一が!?」
「うん」
「なんでそうなったの?」
私は聞く。
「携帯の電話とか言ってた」
「それでどうしたの?」
「先生が携帯投げてそれで口喧嘩して殴ったらしい」
尋斗が説明してくれた。
「………」
皆黙ってしまった。
だが沈黙を破ったのは圭。
「こうしてると、俺と尋斗で華ちゃんの取り合いしてるみたいだね」
「…………」
「…………」
私と尋斗は圭を変な目で見た。
「あ、そうだ。私、コンビニ行ってくる」
また私は嘘をつく。
「分かった」
二人はそう言った。
それで私は家を出た。