王子様の下僕





「勿論いいわ、愛美お手伝いしなさい」

泣きそうな目で母親を見るブタ子
しかし母親はなぜかウィンクをした

"もうダメだ諦めよう…"
ブタ子の顔にしっかり書いてある

ブタ子からしたら苦痛かも
しれないが俺からしたら
コイツは使えそうだしな

「それでは愛美さん行きましょうか」

「駿河さん、愛美を宜しくね
愛美、頑張っておいで…」

「では失礼します」

俺は強引にブタ子を家から連れ出した

ブタ子はボーッとしていたから
心配しての額に手をあてようとすると

「ち、近いよ」

困惑したような表情のブタ子に

「男馴れしてないのか」

驚いた俺は思わず言ってしまった





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