モテ男と地味女
崩れ始めた日常
転校生の橘 礼音が来てから1週間が経った。
煙たがられた女子たちからも1週間も経つと元通りになり
私はまた、誰にも干渉されない日常に戻れるはずだった。
関わりたくない人物に声を掛けられたのは美術の時間。
運の悪い事に日直だからと準備室まで隣の席の橘くんと荷物を取りに行かされた時だった。
「碓井さんって、下の名前なんて言うの?」
「・・・さくら。」
「綺麗な名前だね。」
「どうもありがとう。」
持って行くものをさっさと手に持ち私は準備室から足早に出た。
何か言おうとしていた橘くんを置いて・・・
と言うか、この箱の中一体何が入っているんだろう。
凄い重いんですが・・・
「待って、それ重いでしょ?こっち持って。」
あっという間に私が抱えていた箱を取られ手にはプリントの束を置かれていた。
今まで、こんなことなかった私は驚きを隠せなかった。
多分、それが顔にもろ出ていたんだと思う。
「重いものは女の子が持ったらいけないんだよ。」
そんな言葉をさらっと口にして橘君は歩きだした。
煙たがられた女子たちからも1週間も経つと元通りになり
私はまた、誰にも干渉されない日常に戻れるはずだった。
関わりたくない人物に声を掛けられたのは美術の時間。
運の悪い事に日直だからと準備室まで隣の席の橘くんと荷物を取りに行かされた時だった。
「碓井さんって、下の名前なんて言うの?」
「・・・さくら。」
「綺麗な名前だね。」
「どうもありがとう。」
持って行くものをさっさと手に持ち私は準備室から足早に出た。
何か言おうとしていた橘くんを置いて・・・
と言うか、この箱の中一体何が入っているんだろう。
凄い重いんですが・・・
「待って、それ重いでしょ?こっち持って。」
あっという間に私が抱えていた箱を取られ手にはプリントの束を置かれていた。
今まで、こんなことなかった私は驚きを隠せなかった。
多分、それが顔にもろ出ていたんだと思う。
「重いものは女の子が持ったらいけないんだよ。」
そんな言葉をさらっと口にして橘君は歩きだした。