愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「なんだか疲れちゃったみたいで。奥の和室で寝てるわ。健司さんが見ててくれてるんだけど……そろそろ呼んでこなくちゃね」
健司……親父の名前を、由美さんが呼ぶ。
ドクン、心臓が鳴った。
「僕、呼んでくるよ」
ユウが席を立つ。
ナオは俺の隣に座ったまま、じっと由美さんの方を見ている。
「タカくん……」
由美さんが口を開く。
由美さんの方を見ると、少し言いづらそうに唇を噛んでいる。
「……何?」
「ご、ごめんね? お母さんのお墓参りとか……気分悪くさせたよね」
「……別に」
気を、遣わせてるのが分かる。
確かに、それについては腹を立てていた。
電話で親父が言っていた、みんなで母さんの墓参りに行く提案に、苛立っていた。
だけど、こうしていると思い出す。
親父と由美さんが結婚する前の、平和だったあの頃を。
「どうせ親父が言い出したんだろ」
気にしなくて良い、そういう意味を込めて言った。
「ううん、違うの。私が言い出したの」
目を見張る。
一体この人は、何を考えているんだ。