愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
つまり、由美さんは――母さんの存在を消すわけでもなく、ただここで家族としていたいってこと?
俺に、帰ってこいって……そういうこと?
ユウもナオも……そういうつもりだったのかもな。
だから、あんなことを言っていたのかもしれない。家族だって。
「…………」
来るときはあんなに息巻いていたくせに、その勢いは消えた。
少し混乱している。
今日も去年までと同じように、少し気まずいまま過ごして、さっさと帰ろうと思っていたのに……。
――トタトタトタ
「美樹!転ぶよ!」
「やー!」
リビングに続く廊下から、走ってくる音がする。
カチャカチャと音が鳴って、リビングへの扉が開いた。
そこに居たのは、ユウと一年で大きくなった美樹。
去年は走ることなんてできなくて、つたい歩きがやっとだったのに、子どもの成長は早いな。
「ゆみちゃー」
「はいはい、抱っこ?」
「うん!」
元気よく、由美さんに抱きついていく。
その姿は間違いなく親子そのものだけど……。
「美樹も“由美ちゃん”って呼んでるの?」