愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
つい、言葉が出た。
さっきまでの空気が美樹のお陰で消えていたから、自然と声に出ていたのかもしれない。
「うん……、ユウくんとナオくんがそう呼ぶからか、美樹もそうなっちゃって。もう直らないのよ」
「去年は“まー”って呼んでたのになー」
そう言って、笑みが零れる。
子どもはかわいい。
俺の尖った心を優しく包み込んでくれるような空気を、美樹が生み出していた。
そのとき、美樹が俺の笑みに反応するかのように俺を見た。
目が合うと、ぱあっと嬉しそうに笑顔になる。
「ゆみちゃ、おりる!」
「はいはい」
由美さんの腕の中から抜け出した美樹は、迷わずに俺のところへ来た。
「どうした?」
まだまだ小さな美樹を抱き上げる。
美樹は小さな両手を俺の顔にのばして、ペタペタ、俺の頬を触った。
「美樹?」
美樹の二重のつぶらな瞳がよく見える。笑ったらできる笑窪が可愛らしい。