愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】

真梨のそばに近づいて、そっと頬を撫でた。



「ん……」



くぐもった真梨の声が聞こえる。



「真梨!!!!」



思わず叫んだ。



「……な、に……?」

「あ、目覚めた〜?」

「あんた……キョウ?」



真梨は完全に目を覚ましたらしい。



「気持ち悪い……あたし、なんでこんなとこに……」



小さな真梨の声は少し掠れている。真梨は上半身を起こして、辺りを見渡した。

そして俺の姿を視界に入れた瞬間、目を見開く。



「隼!!?」

「真梨!目覚めたんだな!」

「な、なんで……その格好……」



真梨は困惑したように頭を押さえ、すぐにハッと顔を上げた。



「キョウ……あんた……」

「思い出した〜?」

「あんたが襲ってきたのは、思い出した。あんたがここに連れてきたのね」

「そーゆーこと。ちなみに彼氏さんは手も足も出てなかったよ〜」



意外と真梨は冷静にそう話している。

にしても、蓮が手も足も出なかったなんて嘘だ!

どうせ卑怯な手を使ったに決まってる!!
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