愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】

梨里さんとヘンリーさんに定期的に会う約束をして別れた。

梨里さんもヘンリーさんも少しでも償いたいと言っていた。ちょっと、嬉しかった。

家族ってこんな風に優しくて温かいものなのかな、と思った。

でも、あたしの生活が大きく変わるわけじゃない。今まで通り蓮といるし、獅龍で過ごす。ほんの少し、梨里さんとヘンリーさんのことが加わるだけ。

あたしと蓮は和やかな空気の中、まっすぐに帰路についた。








倉庫に帰ると、みんなが温かく迎えてくれて、嬉しくなった。

その日の夕食はタカお手製の豆乳鍋で、外で冷えた身体をぽかぽかと温めてくれた。

入院中の隼の姿はまだないけど、早く戻ってきてほしいな、と思った。





夕食を食べ終わると、今日は早く休もうと、すぐにお風呂に入った。

ゆっくりお風呂に入って、いつもより念入りに身体を洗う。



……別に、深い意味はない。



あたしがお風呂から上がると、入れ替わりで蓮がお風呂に入る。

その間にあたしは髪を乾かしたり寝る準備をして、ベッドの上で蓮を待った。
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