愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「あたしだって大河と別れてから、大河が女遊びするようになったって聞いた時は本当泣いたし、しばらくはもうなんのやる気も湧いてこなくて」
当時、まだまだ幼かったあたしは真梨のことを考える余裕はなかった。
「開きなおって大河よりいい男見つけてやる!って思ったけど、それから誰とも付き合わなかったし好きになんてなれなかった。
結局あたしは、大河のことがそれでも好きだったんだよ。
遊び人でも、他の女の子を抱いていても、好きだったんだ」
なんでこんなに好きになっちゃったんだろうって、今でも思う。
「他の女の子を抱いたことは本当に信じらんないし、ムカつく」
あたしがどれだけ泣いたか、きっと大河はわかってない。
どれだけ嫉妬して、狂いそうになったか、きっと全然わかってない。
大河の腕の中を知ってるのがあたしだけじゃなくなったなんて、どれだけ信じたくなかったか。
「だけど、それがきっとあたしの想いなんだ」
それが、あたしが大河を想う身勝手で汚い嫉妬という名の恋情だ。