浮気性彼氏と心配性彼女【完】



いつも通り女に囲まれながら学校に行くと亜樹からメールが来た。
今日は一緒に帰れないというメールだった。

俺は一瞬不安になったが、よく考えてみれば一回も一緒に帰ったことない……
彼氏失格じゃん……


そんなこと思いながらチラッと亜樹を見る。
俺にそんな笑顔見せてくれたことないよな…


親友に見せてる笑顔に少し嫉妬する。
亜樹は可愛いから近くの男子も頬を赤らめていた。

そして男子そろって

”俺橋本さん狙ってる””まじかよ!俺も”


って言う会話が聞こえる。本人気付いてないが…
男子に俺は言いたい『亜樹は俺のもんだ!』ケド言えない。
いや、言う資格が無い。


…亜樹はこんな俺をまだ好きでいてくれるか?
…女遊びやめたら好きでいてくれるか?


俺は亜樹のためなら自分を変える。
今日放課後さっそく、今まで身体だけの関係だった奴らに別れをつげにいった。


意外とすんなり受け入れる奴が多かった。
いや、逆切れする奴もいたが…


その帰り道俺は信じたくない光景を見てしまった……
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