浮気性彼氏と心配性彼女【完】
頭の中で考えすぎて難しい顔をしてた私に俊が話しかけてきた。
「亜樹~?どうしたそんな難しい顔して~」
「ちょっとね…」
苦笑いをして答えた。
少し泣きたくなってきた。だから涙目だったのかもしれない。
「お前…1人で抱え込むのは辞めて、俺とかに相談とかしろよ?」
ヤバい…今の言葉で私の涙線崩壊しそうなんですけど…
精神的にちょっと不安定だった私にはとっても嬉しくて、頼れる言葉だった。
「あ、ありがと~」
「お前その笑顔反則……じゃ、屋上行くか!」
「…え?」
私の返事も聞かずに、俊はにこっとして私の手をひぱって屋上へ行った。