ONESTAR
リホコが、最近俺が冷たい、いつ電話しても留守電だし、日曜日もいないしって泣く間、

おまえは、どうしてたって?

あの長い髪を撫でて抱きしめてやったとでも?

「とにかく、俺が聞いて来てやるから待ってろっつってここに来た。」

「へーえ。」

あんまり馬鹿馬鹿しいので俺も引き出しの奥から隠してたタバコを出す。

机にもたれて火をつけると、リュージは「真剣に聞けよ!」と声を荒げた。

「リホコがどんだけおまえのこと好きか、わかってんのか!!」

リホコの本当の気持ちを聞いてしまった俺は、

目の前で激昂してる男をまじまじと見つめてみた。

馬鹿じゃねーのか。
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