ストーカー
私は食堂で一人食事を採っていた。

「昨日、デスクを取材の途中で見たんですよね」

岡田が隣に座ってくる。


「あれはまるで、知り合いにバレない様に行動していましたね」

「どこで?」


岡田が耳元で囁く。

「丸井駅です」

私は胸を突き刺された気がした。

「な、何時頃?」

「はっきり覚えていますよ。あれは13時だったはず」


私と同じ時間に乗り合わせた事になる。
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