ストーカー
飲みかけの紅茶。
食後の皿。
電源が入ったままのノートパソコン。
私はノートパソコンを覗いた。
“例”の写真がある。
確かに五十嵐が写っていた。カメラは跡形もなくて…。
私はそのファイルを閉じて、別のファイルを開けた。
だが、パスワード入力が必要だった。
文字数は決まっていない。
文字形はアルファベット。
大抵、三回まで入力可能だ。
私は一回目に
『TAKUMI.K(加地 匠)』
と打った。
……パスワードが違う。
二回目。
『HIMENO』
……パスワードが違う。
…まさかね。
次で最後。
外れたら、加地君に怒られるな…。
だが、私は最後の賭けをした。
食後の皿。
電源が入ったままのノートパソコン。
私はノートパソコンを覗いた。
“例”の写真がある。
確かに五十嵐が写っていた。カメラは跡形もなくて…。
私はそのファイルを閉じて、別のファイルを開けた。
だが、パスワード入力が必要だった。
文字数は決まっていない。
文字形はアルファベット。
大抵、三回まで入力可能だ。
私は一回目に
『TAKUMI.K(加地 匠)』
と打った。
……パスワードが違う。
二回目。
『HIMENO』
……パスワードが違う。
…まさかね。
次で最後。
外れたら、加地君に怒られるな…。
だが、私は最後の賭けをした。