キミのことを ずっと
お茶を出した後、私は自分のデスクに戻り、仕事をしていた。


しばらくすると


「玲ちゃん、またねっ!」


青山さんが私の肩をポンッと笑顔で叩く。


『またねっ!』って……


もう、会う事ないと思いますけど。


そんな事を考えながら、私は笑顔でぺこっと頭を下げる。


担当じゃなくなり、もう会う事はないだろうけど。


それでも、一応、取引先の人。


露骨に嫌な態度は取れない。


青山さんと本田さんが帰ると


「玲ちゃん、ホッとしてるでしょー」


パートのおばさんは笑いながら言う。


同じ事務をしているパートのおばさんと智花さんは、私が青山さんを嫌がっていた事を知っている。


「はい!」


もう、青山さんにしつこく絡まれないでいいと思うと、私は自然と笑顔になる。


だけど、あの新しい担当の本田さんも苦手なタイプなんだよなぁ。


まぁ、月に数回来るだけだし、関わる事なんてそうないから、まぁ、いいか!


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