Blood Smell
夜の戸張が降りた頃

1人のヴァンパイアが私の部屋の窓辺に立つ


「冴…。」


冷たい温もりに
心が喜んで震え出す


「先生…。」



このまま
先生に抱きつこうと手を伸ばした所で


先生はさっと私の手をかわした


「先生?」


首をかしげる私に向けられたのは好奇を持った冷たい視線


「今日のやり取りは何だったんだ?」


氷のような声

「え?」


「転校生にはずいぶん気に入られたみたいじゃないか?

どういうことか、説明してもらおうか。」


うわっ!

やっばい…バレてる


もう
何でこう何でもお見通しなんだよ
< 132 / 303 >

この作品をシェア

pagetop