Blood Smell
先生に連れられてリビングルームへ入る


ソファに座っている
学園長先生と愛子さん

そして―…
エリザベス


私が視線に入るとあからさまに嫌悪感を露にした


「やぁ、紹介がまだだったね。彼女は…」

「エリザベスよ。」


学園長先生の声をエリザベスが遮った


「…初めまして。
中野冴です。」


エリザベスの事は直視できない…
ブロンドの人形みたいに完璧な女の子


ヴァンパイアは全員がこんなにも美しいのか―…

なぜかちょっと
焦ってしまう


「エリザベスはね私たちとは親戚なのよ。」

愛子さんが私にホットココアを淹れてくれた


先生は私の傍らか少しも離れず、私の手を握っていた

「シュルド、さっきはごめんなさい。
冴さんも、怖がらせてしまって…
失礼な態度も謝るわ。」


エリザベスはさっきとは打って変わって

親しげな微笑みと共に私に謝った


私と先生は驚き、顔を見合わせる


「先生…シュルドって先生のこと?」


「あぁ、言ってなかったな。俺達にはヴァンパイアの名前がある。

俺はシュルド。親父はエバロッソ。母さんはローラ。エリザベスはジェナ。

俺達はこの名前が本名みたいなものなんだ。」


ずっと引っ掛かっていた

先生のことをシュルドと言うエリザベス


私の知らないことを知っている彼女…
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