青春途上中〈4〉
何分後かして風呂から出てきた伊崎の顔は先ほどの打って変わって、さっぱりしていた。

「ベタベタして気持ち悪かった」

「そんなんになるまで何してたんだよ」

「真山が野球やろうって」

こんな陽射しの強い日に野球とは、よく出来るものだ。
私なら、すぐに断る。

「上、着ろよ!」

「あ?今更、照れることねぇだろ」

「誰も照れてねぇ!用意してやったんだから」

「うっせぇな」






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