ただ今、政略結婚中!
彼女に比べたら私なんて子供みたいだわ。


「驚かせてしまったわね。ごめんなさい」


「日本語がお上手なんですね」


聞くのはそんなことかと、突っ込まれそうだ。


けれど、何を話せば良いのか戸惑っていた。


「ええ、ハヤトをものにするためには日本語が必要だったの」


も、もの?


私の開いた口がポカンとしたまま塞がらない。


フフフと笑うエステル。


お化粧をしていなくても、赤く魅力的な唇。


口元のほくろが色っぽい。


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