ただ今、政略結婚中!
サイドテーブルの上に体温計を見つけて、測ってみる。


ピッ


音が鳴り体温計を見ると、37度の微熱。


まだ少しある……。この熱は、隼人さんから受けた熱かも……。


まだドキドキと高鳴る鼓動を静めたくて、枕に頭を付けて目を閉じていると、ドアの開く音に瞼を開いた。


ネイビーブルーのサマースーツを着た隼人さんが、トレーを持って入ってきた。


トレーの上には、新鮮な野菜の入ったサンドウィッチとミルク。


「下のコンシェルジェに昼食を頼んだ。おそらくヘンリーが持ってくるはずだ」


「自分で出来ます」


「勝手に入り置いて帰るはずだ。食べたくなったらダイニングに行けばいい」


私の言葉は無視ですか。


「必要なものがあれば買ってくるが?」


急に優しい眼差しで問いかけられて、やっとおさまった心臓がひとつ大きく波打つ。


再び暴れはじめた心臓の音、急いで首を横に振るだけで精一杯だった。


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