ただ今、政略結婚中!
舌が痣の上を這うと、キスして欲しいのはそこじゃないのと、正直な気持ちが出そうになる。


「これからは驚かせないでくれ」


これからは……?これからは、って……まだ一緒にいられるの……?


そんなことを言われると、これからも一緒にいられるって言う意味に取ってしまいたくなる。


「何か飲もう」


考えていると、隼人さんは私の腰に手を置いた。


素肌に隼人さんの手を感じて飛び跳ねそうになる。


「そうビクつくな。ここで襲えるわけないだろう?」


またからかうよう笑みを向けられて、更にわたしの頭の中は困惑モード。


「そ、そんなことなんて考えていませんっ」


全身が敏感になっているみたいで、隼人さんの手が触れるたびにそこから熱が広がっていく。


自分の身体が自分のものじゃないみたい。


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