ただ今、政略結婚中!
「良かった。ちょっとひりひりしているの」


「ちょっとどころじゃないだろう?」


引き寄せられてじっと顔を見られる。


切れ長の目の中の瞳に自分が映るのが見えるほど近い距離に、耳まで赤くなってしまう。


「もっと赤くなった」


笑みを浮かべながら唇を重ねあわされる。


啄むようなキスは心地良くてうっとりと目を閉じた。


******


冷製のトマトソースのパスタとサラダで昼食を済ませ、アイスコーヒーを飲んでくつろいでいると、ローションが届けられた。


「そこに横になれよ」


ローションの瓶を手にしている隼人さんが不敵な笑みを浮かべてソファを指で示す。


どうして、そんな笑いを……?


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