ただ今、政略結婚中!
「そ、そこは日に焼けてないから……」


まくられたワイシャツの袖からのぞく筋肉質の腕を見てドキドキしてくる。


ゆっくりと手が動くさまを見ていると、淫らな気分になってしまいそうだ。


「筋肉が張っている」


軽い痛みの心地良い感触。


「いない間は退屈だろう?夕方から出かけよう。船を予約した」


胸の高鳴りを抑えながら、マッサージに身をゆだねていると、隼人さんが口を開く。


「船……?」


「サンセットクルージングだ。5時に、そうだな……コバルトブルーのドレスがいい。よく似合っていた」


「またパーティー?」


「いや、ふたりだけだ。戻ってきたら着替えるから先に支度をしておいてほしい」


ふたりだけでクルージング……頬が緩んでくるのを止められない。


「うれしい、ありがとう。隼人さんっ」


嬉しくて隼人さんの首に腕を回すと、甘いキスが唇に落とされた。


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