ただ今、政略結婚中!
「あっ!まだ言い忘れてたわ」


麗香が何かを思い出す。


「えっ?」


「俺から離れようとした罰は……わかっているな?ですって。どんな罰かしらね~?」


麗香の含みのある笑みに、血色の悪かった頬が熱くなる。


「ば、罰って……お金取られるとか……?」


「何をとぼけているの?罰って言ったらあれしかないじゃない。」まったく、もう処女じゃないのにしらばっくれなさんなって」


「えっ?そ、そっちなの?」


更に頬がかーっと熱を帯びて、両頬を手で抑える。


「まったく、いつまで経っても可愛いんだから」


頬を赤らめる私に麗香はぎゅっと抱き着いた。


「れ、麗香っ」


「これは隼人さんに頼まれたの。俺の代わりに抱きしめてくれって ほんと、亜希を愛しているんだなって。あ~ほんとバカらしい。私、ハンバーグ焼いてくるわ。亜希はそこで隼人さんの言葉に浸っていなさいな」


私から離れると、麗香はにっこり笑って言った。


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