ただ今、政略結婚中!
「亜希、俺に話してくれれば離れ離れになることはなかったんだ。おまけに頭を悩ませ身体を壊すことも」


つんと指先で頭を小突かれる。


どうやら隼人さんはすべて知っているようだ。


「だって……そ、そんなに簡単に言うのならどうしてこんなに時間がかかったの?不安だったんだからっ」


つい本音が出てしまうと、隼人さんの端正な顔に笑みが浮かぶ。


「亜希はもうニューヨークに戻りたくないんだろう?」


「それは、別れるための嘘で……えっ?」


「もうニューヨークには戻らない。そのせいで、この1ヶ月、殺人的な激務に耐えたんだ。すべてお前の為だ。約束してくれ、これからはなんでも俺に話すと」


「ごめんなさい……それと……ありがとう、隼人さん」


自分の為に、生活スタイルを変えてくれる。


愛されているのだと、心に想いがしみわたる。



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