ただ今、政略結婚中!
「罰はおしまいだ」


信じられない言葉に、隼人から身を離して顔を見る。


隼人は妖艶な……慣れていてもドキドキしてしまう笑みを浮かべていた。


「えっ?」


「素直じゃないお前も可愛いな」


「どういう……こと……?」


隼人はちゅっと音をたてるキスを私にすると口を開いた。


彼の変わりように、私はただポカンと見るだけ……。


「罰って言っただろう?」


「罰……」


やっと隼人の行動の意味が分かって、へなへなと床の上に座り込んでしまう。


「隼人ぉ……」


「俺が浮気していると思っていたんだろう?」


隼人は私を立ち上がらせると、イスに座らせた。


そして、水をグラスに注ぎ、私の手に持たせる。


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