ただ今、政略結婚中!
どうしてこんなすごいプレゼントを?


突拍子もないプレゼントに頭の中が真っ白だ。


「まだプレゼントがあるみたいだわ」


箱の中にまだ薄紙に包まれたものがあった。


「ハンカチのようですね」


ブタちゃんの置物を置いて、薄紙に包まれた物を手にする。


空気のように軽くて、中身はレースのハンカチだろうと見当をつける。


期待の目がそれに集まり、開けてみる。


高価な指輪をプレゼントされて、警戒心がなくなった私は開けて手にしてみた瞬間、テーブルの上に落とした。


急激に暑くなり、耳が赤くなっていくのを感じた。


我に返った私は急いで、落ちたものを拾い隠すように箱に置いて蓋を閉める。


でもそれはもう遅かったようで、義母と裕美さんも顔を赤らめ、誠也さんは豪快に笑った。


義父も笑っていいのか、困った顔になっている。


何を考えているのよ!あの人はっ!


普通の人なら身につけそうにないベビードールとショーツを贈るなんて信じられないっ!


こんなもの絶対に着けられるわけないでしょっ!


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