逢いたいのに…


「きゃーっ!」


「みんなぉはよぅ~♪」



後ろから
声が聞こえた


あの人だ…


また女の子に
囲まれてる…


「しょうごくん、また女の子に囲まれてるねぇ」

隣で美奈がそんなことを言った。

私にゎ
あんなんがいい理由が
わかんなぃ…



私ゎ桐原琴美。
高校3年生。
部活は陸上部で
高跳びと幅跳びをしている。今まで部活一筋で頑張ってきた。隣で話しているのは高野美奈。
美奈も陸上をしている。短距離だけど。
美奈は中学校の頃からの親友なんだ。

んであの騒がれてるのは陸上部の井出しょうご。短距離をしているんだ。全国で活躍するほどの選手。だからモテるんだろう…あんな性格悪い奴のどこがいいんだか…
私には分かんないわ。

「琴美~授業始まっちゃうょぉ~」

美奈に言われて気づいた。予鈴なってるし…


「ちょっ…美奈待ってょぉ~」

そして私は走り出した。

私の後ろでは
しょうごが
こっちを見ているとは
気づかずに…


< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop