ヤンデレ彼氏に迷惑なほど愛されて


決まっていたかのように舌を絡ませた。


一通り済ませて。


「愛している、は?」


「やりましたよ」


「言葉が欲しいんだけど」


「私の方から、あなたの口に“運びました”よ」


「……、そういうことか」


数秒遅れで理解する。確かに、いつも舌を絡ませるのは“ミナナの口腔”でだ。

彼が入れてきて、ミナナがそれに応えるといった具合。


それが今のは、ミナナの舌が積極的に彼の口腔に侵入してきた。


「愛を語る舌をあなたにあげました。これでいいですね」


「すごい理屈だね……」


屁理屈にもなりやしない。ミナナにしては底辺な考えだ。よほど言いたくないらしい。


悲しいような気がするが、それほどまでに“俺が欲しいんだ”と脳内変換された彼である。


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