ヤンデレ彼氏に迷惑なほど愛されて


別段、不思議ではない。彼はミナナを毎日見ている。


そこで自分以外の男とホテルに入ったとなれば、こうして来るだろうが。


ミナナにしてみれば、この時ばかりは彼を過信していたのだろう。


いつも見ていると言っても、いつまでも見続けるのは不可能。辺りに彼はいないと察してから来たつもりだったが、存外に見誤った。


室内に入り、戸惑う男に構わず、一度殴り付け。「触れたな、触れたな、触れたな」と呪いのように呟いたあとに、持っていたバタフライナイフで男の手首を突いた。


刺突された手首からは血。痛い痛いとのたうつ男を蹴りは殴り、そうして絶命するまでやめなかった。


そこに介入することができず、ミナナはただその一部始終の観客となるが――ことが終わったあとに、彼に手を引かれた。


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