記憶の桜 -栄枯幻世-


「すいまへんな、涼はん。うちが姐さんを止めてれば…」




舞いを手早く踊り終え、私は白百合さんから水を受け取る。




「だ…大丈夫ですよ。白百合さん…」




水を一気に煽り、自分の席に戻ろうとした。




「ひゃっ…!?」




急に誰かに手を引かれ、転びそうになるが、がっしりとした腕に抱き留められる。




「涼だよな?」





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