記憶の桜 -栄枯幻世-


「長州は風の強い日を見計らい、京の街に火をつけ、その混乱に生じ、会津公達を暗殺、天子様を長州に連れ去る…。それが古高が吐いた内容だ」




長州の奴らは何を考えて、そんな事を言っているのだろうか。



「それについての会合が今夜、池田屋か四国屋で行われるらしい。今夜、両旅籠の御用改めを行う」




副長の言葉に隊士がざわめく。







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