【BL】恋するわんこと雪だるま
俺、一大決心ッ!
そういえばここ一週間近く見かけていない。かつてない記録更新中である。


まぁ、俺だって学校あるし?
先輩だって大学あるしぃぃぃ??




なぁーんて、理由をつけては溜め息ばかり……。



下の階なんだから早く会いに行けって、そう思うかもしれない。


けどね、俺は先日気づいてしまったんだ。先輩が好きなんだって言う自分の気持ちに……。


つまり、



「ど、どんな顔で会えばいいのですの……」


そうなのである。
今までの俺って、本当にどうしようもない馬鹿丸出しだったからさ。





『ぺっっっったんこになっちゃったんだぜ☆てへ』




………………。


……悪夢だわコレ。こんなに自分が痛いコだなんて思わなかった。なんでもっと前に気がつかなかったんだろう。


でもストレートに「お前って本当、どうしようもない馬鹿だよな☆」なんて言われても、多分泣ける自信はあるわ。


めんどくせぇな、俺。自称、自覚ありのメンタルクソ弱人間だからね。やだーーー本当めんどいコですわーー困る!!!!!



きっと先輩は優しいから俺に笑顔を見せつつも、「本当、コイツって馬鹿だ」なんて思っていたに違いない。


ギュッと目を瞑ってみても消すことは出来ない過去の自分。
あぁ、俺はこれからどうすれば……。




なんとなくテレビをつけてみる。時間帯が夕方なだけあってか、天気予報のお姉さん、……ではなくおじさんが写し出された画面をぼんやりと特に意味もなく眺めたりしてみる。



『夕方から低気圧が……』



低気圧?あぁ、理科の授業でそんなんやったなーなんて思いながら天気図を眺める。


『深夜にかけて気温は急激に下がり、関東地方は雪が降るでしょう』


「都心も積もるかもしれませんね」なんて、おじさんは言っている。



雪、か……。
今は雪遊びする気分じゃないしなーー。あれ、なんか俺オカシイ。


俺はブランケットをひっつかみ体に巻き付けながら「ゔー」だの「あ゙ー」だの呻きゴロゴロと床を転がっていた。


確かに夕方から一気に気温下がったよなー。暖房入ってるけどなんかさみぃもんっ。




……雪、本当に降るかなぁ?



外が見たくなって何気なく窓を開けてみた。瞬間、冷たい冷気が窓から滑り込んでくる。




「……うわ、これマジなヤツだ」




降り注ぐ雪はまだ積もってはいないものの、このペースで降ったら確実に積もるだろうなと確信を持てるくらいの勢いで、地面を覆い隠そうとしている。


暫く雪を眺めていた。
なんで雪って溶けちゃうんだろう、なんてちょっとナーバスな気分になったりして。


雪ってなんで白いんだろう。
真剣に考えたりしてみる。




「雪……。
そうか。ゆ、雪かぁああ!!!!!」





いつの間にか暗くなっている空にぼんやりと浮かぶ雪を見上げながら、俺は自分でも驚くようなでかい声で叫んでいた。

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