カナリア鳴く空
誠司さんの指が私の躰に触れた瞬間、
「やあっ…!」

声が、出た。

もう、我慢の限界だ。

わたしを…これ以上ないって言うくらいに、激しくして。

あなたの毒に、犯されるだけ犯されたい。

――死んでもいいから。


「――やっ…!」

犯される。

誠司さんが流す毒に、犯される。

それは躰を蝕み、やがて心を支配する。

「――誠司さん…」

もう、死んでしまいそうだ。

いや…このまま死ぬことができるなら、それは本望だ。

誠司さんの毒に犯されて死ぬ。
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