カナリア鳴く空
久しぶりに、朝香が隣にいる。

よほど疲れたのか寝息を立てる彼女とは対照的に、私は眠れなかった。

優衣と過ごす時間が、すっかり当たり前になってしまったから。

朝香が隣にいるのかと思うと、すごく違和感がある。

私は彼女を起こさないように、ベッドから躰を起こした。

「――ッ…」

床に足をつけて腰をあげたとたん、クラリとめまいが。

そりゃ、そうか。

さっきまで横になっていた訳なんだから。

急に立ちあがったら、めまいもするか。

フラフラしながら階段を下り、リビングへ向かう。

リビングについた頃は、もうめまいはなくなっていた。

「さて」

水を1杯だけ飲むか。
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