レッスン ~甘い恋の手ほどき~
「いやっ」
必死に身をよじって逃げ出そうとしても、上手くいかなくて……。
ずっと我慢していた涙も、もうこの時にはあふれ出していて。
「泣くほどいいの?」
満足そうに笑いながら、私の耳元でそうつぶやく。
私が好きだった彼は……目の前の彼が……本当の姿?
「お願い……止めて……」
擦れてしまったその声は、彼には少しも通用しない。
「止めて、じゃないだろ」
少し怒り気味で、そう言う彼に、首を振る。
彼は、何がしたいのだろう。
私の何が欲しいの?
最初から、体だけだったんだろうか……。
それに少しも気が付かなかった私は……なんて愚かなんだろう。