レッスン ~甘い恋の手ほどき~

彼の真っ直ぐな視線からは、とても逃れることができなくて、もう、何も隠せない。


「好きです」

「華帆……」

「どうしても、悠人さんが好き」



彼の温もりに、溢れる想いを閉じ込めることなんて、できなくなってしまう。
彼の手を離したら、きっと後悔するから。
もう、自分をごまかしたりしたくない。


私のしていることは、もしかしたら許されないことかもしれない。
社会的に、彼を追いつめてしまうのかもしれない。



でも……どうしても好きなの。
この先、あなたの隣を歩くのは、私でいたい。
あなたの隣しか、もう考えられないの。


私が彼の背中に手をまわしてギュッとしがみ付くと、彼が包み込むように抱きしめてくれる。

彼の胸の中で流す涙は、幸せの涙? それとも……。



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