レッスン ~甘い恋の手ほどき~
私がどん底から這い上がれたのは、悠人さんのおかげだ。
けれど、彼もまた、自分の人生を自分の手で切り開こうって考えなおしてくれたのは、とてもうれしいこと。
けれど、彼の苦悩は私のそれの比ではないはず。
彼は、もっと大きなものを背負っているのに。
「さあ、深谷さんが帰ってくるまでに、これ終わらせよう。じゃないと、あの人鬼になるから」
山中さんが、頭に指を2本突き立ててそう言う。
「――はい」
今は彼を信じて待つしかない。
きっと、彼は大丈夫。