SCHUTZENGEL ~守護天使~

◆最終章~継がれる意志

*交える剣



 どちらも一歩も引かず、交わす剣からは火花が散る。

 力強い魔王の剣をデイトリアは流れるように受け止めるがしかし、地面から伝わる衝撃でそのやり取りの激しさは充分に語られていた。

 大きく振り回す魔王とは異なり、剣を自在に持ち替えるデイトリアの動きは予測がつけにくく、時には爪を使った攻撃を仕掛ける。

 そんなしなやかな動きに、そこにいる者は見とれてさえいた。

 相手が大振りであるのだから細かな動きのデイトリアなら攻撃は当たるだろうという考えは甘く、気流をまとっている魔王にダメージを与えるには至っていない。

 豪快な剣を受け止めるデイトリアの剣はビリビリと腕にその衝撃を伝えた。
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