Tricksters2ッ
クリーニング店ゴッシゴシ


────「じゅんちゃん、まだ信じられないよ。パパはね、あんな事言ってるけどじゅんちゃんが好きなんだよ。だって、そうじゃなきゃ結婚を許してくれないもん。

 じゅんちゃんなら、絶対大丈夫だと思ってたんだー!」



「そうだな。何はともあれ良かったよ」



 まさか李花の親父が俺のマンションの隣に愛人住まわせてて、俺がその弱味を最大限に活用してるなんて李花知らないよな。


 ま、知らなくていいことも世の中にはたくさんあるわけだし。


「それに、じゅんちゃんのお家行くのも久しぶりー!」



 李花を助手席に乗せて実家に向かっている。

 ユカリさんに連絡したら、午後は休みとっていいって言ってくれた、結婚は勢いが大切だっていうから、李花をこのまま両親に紹介しに行くことにした。


 ま、紹介しなくても知ってるけどな。


 だから、結婚報告をしに行くって言ったほうがいいのかもな。



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