Tricksters2ッ

「香月社長、公共事業の企業独占は禁止されていますよね? そのことについても、一度論じてみたいと思っていたんですよ」


 ゼンは、堂々とした態度で手を組むと柔らかい笑みを浮かべた。

 相手の手の内は、あらかじめ封じてるんだろう。巧妙に張り巡らせた罠。ここに来てしまった時点で、香月の負けだろう。



「そんなの、当然だろう。娘を返せ!」


「そ、そうだぞ。これは我が社に対する冒涜か! 藍莉、こっちに来い帰るぞ!」


 藍莉は首を横に振った。



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